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105歳まで健康に生きるための食事術の本

栄養療法を提供する専門クリニックとして20年の歴史を持ち、20,000件以上の症例数を誇る日本最大級のクリニックの栄養療法のノウハウがまとまった一冊。

105歳まで健康に生きるための食事術

認知症患者数は、2012年の時点で約460万人で高齢者の7人に1人だったものが、2025年には70万人で高齢者の5人に1人に増えるという推計があります。

また、認知症だけではなく、骨粗鬆症白内障など高齢化と関連の強い疾患なども増加傾向にあり、高齢化に伴い、病気にはならないまでも筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすいフレイルやサルコペニアロコモティブシンドロームなどの対策の必要性が上がってきております。

そういった症状や状態は、老化と非常に密接につながっており、その老化の原因物質としてAGEs(終末酸化産物)という物質に注目が集まっています。

AGEsとは、たんぱく質と糖が過熱されて出来た物質であり、強い毒性を持ち老化を進めます。

AGEsが血管に蓄積すると血管は傷つき心筋梗塞脳梗塞に、皮膚に蓄積すればシミやシワに、骨に蓄積されれば骨粗鬆症に、目に蓄積されれば白内障に、そして脳神経伝達物質も影響を与え認知症精神疾患にも繋がるとされていて、医療機関の治療は手術、服薬、運動療法といった対処療法が中心ですが、現在の医療ではどうしても進行を止められない疾患もまだまだ多くあります。

そのような中、今、医療と栄養学を組み合わせ、従来よりも体に負荷をかけずに治療する栄養療法が注目を集めています。

この栄養療法というのは、体に不足している栄養素を食事とサプリメントで補う治療法で、改善率も非常に上がってきています。

60歳からは、空腹を満たすためでなく、脳のために食べるのが正解。

体で一番栄養を必要とするのは脳だから、脳にいい食べ方をすれば、同時に体も健康になっていく。

最新栄養医学「オーソモレキュラー療法」の第一人者である著者が、脳に必要な栄養素を積極的に取り入れるとともに、老化を招く「糖化」や「酸化」、老化の悪玉物質などを減らす食生活のヒントを紹介。

本書は2009年に発刊された同名著書をさらにアップデートし、最新の食事指導を加え書き直したもので、老化に伴い発症される各症状に合わせて、足りない栄養素の説明と、その改善効果が期待できる栄養素が示されています。